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360度没入型ムービー!義足のプロレスラーの物語が登場

平山麻衣子

360度全方位見渡せる「Google Spotlight Stories」より、片足が義足となった元ルチャリブレ(メキシコスタイルのプロレス)の選手が自身の誇りと家族のために戦うストーリー「Son of Jaguar」が公開中。

本動画の主人公「Son of Jaguar」は、片足が義足となった元ルチャリブレの選手。自身の足を奪った対戦相手と再戦することになり、心配する妻や一緒に戦うという息子に別れを告げ、リングへと向かう。試合中には、対戦相手に義足を奪われてしまい「Son of Jaguar」は一方的に痛めつけられてしまうという危機があり、とどめを刺されそうになるが――その時、父を守るために息子がリングへ上がり奇跡が起こる――この続きは、ぜひ動画で楽しんでいただきたい。

「Google Spotlight Stories」では、360度すべてを見渡すことができ、その映像は、まるで自分がその場にいるかのような感覚を味わえる。空高く飛び上がった主人公が急降下するスピード感や迫力は圧巻。また、壁に貼られたポスターや、観客達の様子など細部まで作り込まれた映像は見るたびに新しい発見がある。過去にはアカデミー賞アニメ短編部門でノミネートされた「Pearl」などもあり、こちらも必見だ。意欲的な作品が続々と公開される「Google Spotlight Stories」から今後も目が離せない。

[TOP動画 引用元]Google Spotlight Stories :https://youtu.be/e5_EE7Hpr6I

(text: 平山麻衣子)

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身体にイイと〝正座〟が注目!?チェコ発・人工工学に基づいた車いす

HERO X 編集部

なんとも日本的な名前の車いすが登場した。その名も「Seiza」。正座をした時に背筋が伸び、筋肉に負担がなくなることにヒントを得て開発された。ほかにも、人間工学に基づいたデザインと軽量化されたフレームによって、ユーザーの身体に負担の少ないプロダクトを実現している。ビタミンカラーもおしゃれで、乗っている人の気持ちも明るくしてくれそうだ。

自然に背筋が伸びるポジションで
車いすに座る

チェコで開発された車いす「Seiza」は、ちょっと変わった座り方をする車いす。ユーザーは、通常の車いすとは違い、膝をやや内側に曲げ、軽くひざまずくように座る。通常の座位よりも背筋が自然に伸び、また、全身の血液循環がよくなり、様々な部位の筋肉を活性化するという。

(画像元:http://zdravydesign.com/en/product/seiza/)

開発者は、日本の「正座」にヒントを得たそう。最も古い座り方といわれている正座は、ひざを折ることで上半身が自然と正しい位置を見つけ、背中をまっすぐに保つ。彼らは、通常の車いすに座ったときに、背骨が不自然に曲がったり、腹部の筋肉が弱ってユーザーの身体の衰弱につながる場合があることを問題点とし、この独特のポジションで乗る車いすを思いついたという。

カーボンファイバーチューブを接続しているジョイントは大量生産ができるため、製造コストを下げることにも成功した。フレームはあらゆるサイズにセットアップでき、様々なユーザーにフィットする。

チェコは古い町並みが多く、バリアフリーが完備されているとは言えないが、公共交通機関などは車いすやベビーカーに配慮された作りになっている。また、プラハでは車いすテニスの大会なども開催され、日本人の選手も出場している。車いすや福祉器具への関心は、決して低くない。

「Seiza」は数々のデザイン賞を受賞し、デザイン面でも高く評価されている。日本の伝統にインスパイアされた車いすが、車いすユーザーの新しいライドポジションを切り拓くかもしれない。

(トップ画像:https://www.pinterest.jp/pin/488218415838060075/

(text: HERO X 編集部)

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