車椅子は座って移動するので狭い所は通りにくいし目線が低いし、なにかと不便なことが多いですよね。そんな問題を解消してくれる画期的な車椅子がTek社のRMD(Robotic Mobilization Device)。これ、立って乗る事ができる電動車椅子なのです。脊髄損傷による下半身マヒなどで足が動かせない人が1人でも様々な作業をすることを可能にしてくれる夢のようなマシーンの登場です。
まず椅子に座った姿勢で前面からRMDのハーネスを取り付けます。機械が立ち上がる動作をサポートしつつ、立ち上がったら腰をロックすることで立ったままの姿勢を固定してそのまま移動することが可能。幅も60センチとスリムなので、このままコンビニや本屋など車椅子では通りにくかった場所にも積極的に行けるようになります。家でも料理をしたり、お皿を洗ったり、掃除機をかけたりといった日常作業も難なくこなせるように。
健常者とも同じ目線で話しができ、ハンドルを持って体を屈めたり伸びたりすることも可能なので、立ったり座ったりがストレスなく出来そう。フル充電すれば、連続で1〜2日使用することができる。使用に適した身長は140センチから190センチ、体重は40キロから120キロと幅広い体型に対応していることも助かります。

現在、初回生産の製品がリハビリテーション施設や最初のお客のもとに届いて使われているとのこと。ネットで予約も可能とのことなので、チェックしてみて。





創業当初からモータースポーツに関わりの深いホンダが軽量かつ高剛性のカーボンモノコックフレーム構造を世界で初めて採用して、2014年に一般販売を開始した車いすレーサー「極(きわみ)」のアップグレード版『翔(かける)』を2019年4月に販売スタート。羽のようなフレームの形状は『翔』の名前が顕す通り、トラックを軽やかに駆け抜ける姿を想起させる。
マシンの技術を発揮するのは他でもない、選手の存在だ。HERO Xでは、北京、ロンドン、リオデジャネイロと3度のパラ出場記録を誇り、現役選手としてだけではなく、車いすレーサー実業団の監督の顔もあわせ持つ松永仁志氏にインタビューを試みた。ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会で金メダルに輝き、東京2020にも内定した佐藤友祈選手も同チームの所属選手である。選手のキャリアパス、ライフプランも踏まえた活動方針については、パラスポーツに限定しない、スポーツ全体の理想の姿を考えさせられる。ぜひご一読いただきたい。
