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障がいなんて関係ない!「アダプティブサーフィン」の体験会に行ってみよう

HERO X 編集部

障がいの有無に関わらず、サーフィンを楽しみたい! そんな思いで活動を開始したJASO日本障害者サーフィン協会は7月22日(日)午前10時から千葉県大原海水浴場で「サーフィン体験会」を開催する。

障害者サーフィン世界大会の採点基準を採用し5月に開催した初のイベント「アダプティブサーフィン エキシビジョンマッチ2018」では、7人が大会に参加、大盛況のうちに閉会を迎えた。大会に観客として参加した人や、メディアで活動を知った人々から「障がいを持っていてもサーフィンできると知っていたが、なかなかきっかけがなかった」など、多くのメッセージが寄せられた。そこで今回、アダプティブサーフィンの裾野を広げようと「体験会」を企画した。

関係者は、「開催場所の大原海水浴場は駐車場が広く、駐車場に隣接して身障者用トイレ、シャワーもあり便利。コンクリートで舗装された場所から波打ち際までの距離も近く、身体障がい者が海を楽しむのにとても良い場所です」とコメント。当日は海用車いすのビーチスターも配備の予定。ウエットスーツやボードなどは主催者側で用意してくれる。参加費用は8000円。夏の海、あなたも満喫してみては?

場所:千葉県大原海水浴場 〒298-0003 千葉県いすみ市深堀
定員:10名
参加費:8000円(ウエットスーツ、ボード等レンタル料込)
問い合わせ先:同協会 和田:info@jaso-surf.org 

(text: HERO X 編集部)

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パラ代表・伊藤智也選手のマシン開発の裏側 人の“座る”を徹底解析

HERO X 編集部

「直観的に面白いことができそうだと感じた」そう話す株式会社RDS代表・杉原行里と伊藤智也選手の出会いから5年。車いすレーサー『WF01TR』の完成に伊藤選手は「レーサーにどう自分がアジャストしていくか、という新しい楽しみの段階に入っています。とにかく嬉しいという思いしかないです」と、喜びを隠しきれない。

2人は出会ってすぐに意気投合し、開発はスタートしたが、完成までの道のりは難局の連続だった。伊藤選手がライダーとしての感覚で「硬い」と伝えても、その言葉は開発者には響かない。エンジニアはすべてを数値化して話していくが、ライダーにはその感覚が伝わらない。まるで異なる言語を話しているかのような両者。彼らの意見が噛み合うほうが少ない開発現場では、ぶつかり合いも多く、議論が白熱して収拾がつかなくなったことも一度や二度ではなかった。

そこで杉原は、モーションキャプチャーやハイスピードカメラ、フォースプレートなどを使って伊藤選手の体を隅々まで解析し、伊藤の「硬い」や「痛い」といった抽象的な言葉を、すべて数値化し、可視化した。

こうして誕生したのが、杉原の考える共通のコミュニケーションツール『SS01』だ。

記事を読む▶最新車いすレーサー『WF01TR』、シミュレーター『SS01』の完全版レポート!

それだけではない。シーティングポジションの最適解を探すロボット『SS01』は、最新の技術をいかに一般の生活に落とし込むかというRDSの基本精神に則し、車いすレーサーに限らず、シッティングスポーツやオフィスワーカーなどのプロダクト開発も行なっていく予定だという。

「今日の理想を、未来の普通に。」

RDSのコーポレートサイトに標されたコンセプトはシンプルだ。理想を実現するには、試練があり、現状では到底乗り越えられないような限界もある。あくまで、絶え間ない研究と改善を繰り返し、時に挫折もある。それでも一つひとつ問題を解決しながら、普通という目標を達成するための手段を考え抜き、誰も想像しなかった技術を生み出そうとする。

残念ながらこの国には、往年の高度経済成長が忘れられず精神論や根性論だけを振りかざす経営者は多数いても、「未来を創ろう」というマインドを心に宿した経営者は少ないように思う。

杉原はよく「自分ごと化」という言葉を口にする。それは、「大事なことは周りで起きているさまざまなことを、いかに自分のことのように考えられるか」ということ。
そう、選手にパラリンピックで金メダルを取ってもらうことが目的ではない。自らの手で高めた技術力が役立ち、転用されれば、その先に、今まで見たことのないワクワクするような未来が待っている。そんな世界を自らの手で切り開いていくことが重要なのだ。

RDSの未来は現在の延長線ではなく、違うステージの未来にあるのかもしれない。

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(text: HERO X 編集部)

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