世界最速の舞台で活躍するマシンを間近で!
先日開催された2019シーズンF1世界選手権 第20戦ブラジルGP決勝レース。RDSがスポンサー契約をするトロロッソ・ホンダが2位を獲得しただけでなく、ワンツーフィニッシュを飾ったホンダ勢の快挙に歓喜した方も多いのではないだろうか。これは、伝説的ドライバー アイルトン・セナ以来28年ぶりのことだという。今後も活躍が期待されるホンダは、
40代以上の男性なら、フジテレビ系列の深夜放送でおなじみのF1。90年代から00年代前半にかけて熱狂的なファンを獲得した、モータースポーツの最高峰である。鈴鹿で行われる日本GPは、その後2006年をピークにして観客動員数は低迷し一時は翳りをみせたが、2017年に底を打ったのち、近年は人気も上向きになりつつある。今年の日本GPは台風の影響でスケジュールが変更されたにも関わらず、観客動員数は昨年度に比べて約10%増。さらにこの度のブラジルGPでのホンダ勢の快挙もあり、ようやく国内でも、全盛期を彷彿とさせる勢いで盛り上がりを見せていると感じる。
未来への最先端テクノロジーでつながる両者
そう、人間にとって圧倒的な速さは争いがたい魅力があり、命を危険に晒してまで速さを競い合うF1はその象徴でもあるからだ。そのマシンには、圧倒的な速さのための最先端技術が凝縮されており、現代のあらゆるモビリティの頂点とも言える。RDSがモータースポーツの最高峰であるF1にスポンサー契約したのは、まさにそこにある。F1は自動車業界における最先端研究開発の場でもあり、そこで生み出された技術は、様々な形でプロダクトに落とし込まれ、一般的な自動車や身の回りのインフラなどに活かされている。こうした新しい未来への最先端技術は、「今日の理想を、未来の普通に」というRDSのコンセプトとも通底するからだ。
RDSが考える“ボーダレスな未来へのビジョン”をリアルに体感してもらえるよう、10月15日(火)に開催されたのが本イベント。テレビ画面を通じてしか見ることができなかった実際のマシンを、間近で見ることができる貴重な機会となった。多くの人が行き交う六本木ヒルズ アリーナの特設会場に鎮座したのは、STR13(2019年FIAフォーミュラ・ワン世界選手権出場カラーモデル)である。レッドブルのイメージカラーであるメタリックネイビーのアクセントとなったレッドに、RDSロゴが配置されている。
あらゆる人に直感的に訴えかけるデザイン
美しいカラーリングとフォルムはもちろん、近寄ると確認できるカーボンやチタン製のパーツにF1ファンならずとも興味津々。旅行者と見られる外国人から、たまたま通りすがった子連れの主婦まで、多くの人が足を止め、スマホ片手に熱心に見入っていた姿が印象的だった。主役のSTR13とともに展示されたのは、RDSが開発した最新車いすレーサー「WF01TR」、車いすの概念を超えるモビリティー「WF01」、車いすから身体データを取得する「SS01」だ。
車いすとF1マシンという、言葉にすると「なぜ?」と感じてしまうかもしれない組み合わせだが、会場では不思議なほど一体化していたことも記しておこう。F1ファンでもなく、RDSのことを知らない人たちですら、ワクワクする何かを感じ取っていたようだ。カーボンやチタンといった素材やスピード感を意識したカラーリングが直接的な理由なのだろうが、やはりそこには、未来を予見したテクノロジーとデザインが共鳴している。